珍道中

憧れの南米への旅立ち!
 私が南米に行こうと思ったのは、だいぶ前に見たTVがきっかけです。確かそのときはマゼラン海峡とフエゴ島、パイネ国立公園を中心に紹介していたと思います。パタゴニア地域の大自然、珍しい野生の動植物、日本からはもっとも遠い地域にはいる未知なる土地の条件などに惹かれて、よし、ここへ行ってみようと思いました。
 旅の計画は約1年前から専門旅行社や本、地図などで資料を集め、行程の作成に取りかかりました。この計画を会社の先輩であるH氏に話したところ快く承諾、こうして2人の南米珍道中が始まりました。
 旅立ちの当日、私とH氏は東京箱崎にある東京シティエアターミナル(TCAT)に集合、ニューヨークまではノースウエスト航空を利用するため、ここでチェックインを済ませて行くことにしました。無事チェックインを済ませリムジンバスに乗り込みいざ成田へ出発!
 成田空港では出発の前祝いとして、寿司を食べビールで乾杯してもうほろ酔い気分です。
 出発時間が近づいてきたので、搭乗ゲートへ向かうため出国カウンターを通過しようとしたとき、さきほどTCATでもらった通過チケットがない!とH氏が大慌て。結局見つかりましたが(どうして見つかったかは覚えてませんが)、私も旅立てないのではないかととても焦りました。波乱に満ちた旅の始まりを予感させました。
ブエノスアイレスへ!
 私たちはまずパタゴニアへの玄関口となるアルゼンチンの首都ブエノスアイレスを目指します。ブエノスアイレスへは、まずノースウエスト航空でニューヨークまで飛び、そこでアルゼンチン航空に乗り継ぎ、マイアミを経由して現地に向かいました。ご存じの方も多いと思いますが、東京からニューヨークまでは約12時間半、さらにニューヨークからブエノスアイレスまでは約14時間もかかり、乗り換えの時間も入れると約30時間の長い道のりでした。
 私たちは2人とも体が大きく、もちろんエコノミーシートなので窮屈な座席でひたすら足腰の痛みに耐えながら、機内食を食べ続けました。これじゃまるで檻の中の家畜だななどと思いながらも、いったい何食食べたことか。さすがの私も機内食はギブアップしかかったころ、ようやくブエノスアイレスに到着しました。
 東京から約30時間、ろくに眠ることもできずにようやくブエノスアイレスに到着したのが朝のこと、新しい1日の始まりです。疲労と機内食攻撃でへとへとになりましたが、それでも到着したときには1年間思い描いてきた感慨と、まだ見ぬ国への期待ですっかり元気を取り戻しました。パスポートにスタンプを押してもらいいざ入国。空港へはあらかじめ頼んでおいた現地の日系旅行社のガイドさんが送迎に来てくれていました。
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