| リスボン夜の大迷走を演じた翌日は、眠い目をこすりながら朝5時に起床しました。もちろんエールフランスのチケットカウンターにオープン一番で出向くためです。それというのも、フライトスケジュールを調べたところ7:40にパリ行きのフライトがあり、これに乗れればパリから東京行きの昼の便に間に合うためです。もちろん予約がとれればの話ですが。。。
我々は身支度を整えてフロントに降り、清算を済ませた後タクシーを呼んでもらいました。フロント前の椅子に座って待つこと数分でタクシーがやってきました。さすがに早朝は早いな!そう思いながらタクシーに乗り込みます。空港へ向かう途中ものすごい濃霧に見舞われまさに一寸先は真っ白という状態の中、初老のドライバーがスピードを落とし目をまん丸にして注意深く走行します。これはけっこうすごいな!こんな状態でよく走れるもんだ!と思いながらもなんとか事故らずに空港へ到着。ホッと一安心です。手元の時間を見ると6時5分過ぎ。もう少しでチケットカウンターもオープンするはずなのでカウンターの前で待つことにします。
ふと周囲を見ると、昨夜見かけたようにバックパッカー風の旅行者が、隅のほうでまだ寝袋に包まって寝ています。我々もカーボベルデの空港で似たような体験をしてきた関係で、少し親近感を覚えます。もちろん状況はぜんぜん違うんでしょうが。。。
私「さて、ここが最後の関門だね。ここでうまく交渉できれば、これ以上出費がかさまずに済むんだけど」
A氏「大丈夫かな。格安券だからなぁ。まあ、今回は最悪お金を払えば帰れるのでまだ気が楽だけど」
私「まあね。でも、その前に話すだけ話してみよう!」
などと話しながらオープンを待ちます。ところが。。。
時間は目の前に掲げられたオープン時間の6:15を過ぎても、いっこうにオープンする気配がありません。あれ?どうなってんだ?スタッフが寝坊でもして遅れてんのか?などと考えながら、そわそわして待つことさらに5分、10分。。。おいおい、いったいどうなってんだ!いくらなんでも遅すぎだろ!
A氏「ここ、ほんとうにオープンするのか!この時間ってあてになるんだろうか?」
私「うーん。困ったな。どうなってんだ!これじゃ聞こうにも聞けないし。それともここじゃないとして他にどっかあるのかな」
我々はついにじっとしておられず、他にエールフランスの関係施設がないか探し回りはじめました。他の航空会社のカウンターでは、SATAエアーなど2,3の航空会社はオープンしていますが、ほとんどはまだクローズしています。クローズしている航空会社のところにも、それぞれオープンの時間が書いてありますが、中にはエールフランス同様その時間を過ぎているところもあります。
いったいどうなってんだ!みんなそんなに時間にルーズなのか!
エールフランスを探し回る途中でフライト案内のモニターを見ると、我々が乗ろうと考えていた7:40のパリ行きの案内がすでに出始めています。ON
TIMEで遅れなし。これはあまりもたもたしてはおれないぞ!早くチケットを手に入れてチェックインしないと。。。そうだ!チェックインカウンターだ!あそこに行けばもうエールフランスのスタッフもいるだろう!しかしその前に他のフライトスケジュールにも目をやると、パリ行きの前にもたくさんのフライトが表示されていますが、すでに定刻を過ぎたフライトまでもON
TIMEで表示されていたりします。うーん、ここの空港はフライトスケジュールまでも当てにならんな!まったくいいかげんな!
ということで我々は急いでエールフランスのチェックインカウンターに行きました。が、しかし。。。
誰もいない。。。そこにはスタッフはおろか乗客までも1人の姿も見えません。えーっ、どうなってんの?あと1時間ちょっとで離陸だってのに!まさか、まだ別なところにチェックインカウンターがあるのかな?うーん!
すっかりうろたえた我々は、もう何をどうしていいのかわからずただ歩き回っていました。
私「A氏。どうしよう。このままじゃ、朝の便は乗れないな。なんか、手はないか。うーん困った!」
A氏「そういわれても、どうしようもないよ。うーん、こうなったらオープンしてる他の航空会社で聞いてみようか」
私「うーん。。。」
結局、途方にくれた我々は、それとなく航空会社のカウンターの集まる場所に戻ってきました。やはりエールフランスのカウンターはいぜんとしてクローズしたままです。A氏の言うようにオープンしている航空会社で聞いてみようかと思うものの、かなり混雑していてなかなか聞きづらい状況です。結局その場でしばらくボーッとしていましたが、そうこうするうちにとうとう7時を過ぎてしまいました。こりゃいかん!こんなことをしていても解決にならん!ということで意を決して再び探索開始です。といっても当てがあるわけでもなく、また同じところを探し回るしか思いつきません。しかし、次にエールフランスのチェックインカウンターを訪れると、そこにはなんとスタッフや乗客がいてチェックインが始まっていました。よかった!これでとにかく聞ける!
3つほどあるカウンターはどこも乗客が列を作っていましたが、どうせ我々はチェックインするわけではないので、1人しか待ちのないビジネスクラス以上のカウンターに並びます。やがてすぐに順番が回ってきてさっそくスタッフに尋ねます。
私「すみません。エールフランスのチケットカウンターがまだオープンしてないんですが、いつオープンするんですか?我々は7:40のフライトに乗りたいんですが」
スタッフ「6時15分にオープンしますので、もう少しお待ちください」
私「(時計を見せながら)いや、だってもうとっくに過ぎてるじゃないですか」
スタッフ「は?まだ過ぎてませんよ。(スタッフの腕時計を見せながら)今は6時10分です。その時計は間違ってますよ」
えっ!はっ?何?
スタッフの腕時計を見ると確かに6時10分近くをさしています。一方、自分の時計は7時10分。。。ここで私はやっと悟りました。我々の時計が1時間進んでいることを!。。。
私「あれ?あ、ほんとだ!こりゃ、どうも。失礼しました。ハハハ。」
そそくさと列の外側で待っているA氏のところに退散です。
私「A氏!なんてこった!俺らの時計は1時間進んでるよ。おかげで恥をかいた。まったく頼むよ」
A氏「えっ!あれ?そうなの?くそー、やられた!うーむ。いや、すまんすまん」
これで今までこの空港はあまりにも時間にルーズだと思っていたことがすべて解決しました。時間にルーズだったのは我々のほうでした!
実は我々の時計の時刻は、A氏のワールドウォッチをもとにしていました。A氏のワールドウォッチはリスボンの時間表示がないため、A氏は同一時間帯に属しそうな都市の時間をリスボンの時間とみなしていました。そこへ私が、昨晩リスボンに着いたときA氏に時間を尋ね、A氏の教えてくれた時間を疑問も持たずに合わせていたため、二人とも昨夜からずっと1時間、時間がずれた状態で過ごしてきたというわけです。つまりは昨夜、ホテルを探して歩き回っていた時間も、実際は我々が思っていたより1時間早かったわけで、今朝も不必要に早く4時に起きて、眠い目をこすって空港へ来たというわけです。我々は時間に対しては何の疑問も持たずにいたので、敢えて他の時計を見ようともせず、人に時間を聞くことも考えが及びませんでした。
今回のハプニングは完全に我々の早とちりで、勝手に2人で焦って途方に暮れていたというお粗末さでした。
ちなみにエールフランスのチケットカウンターは時間通り6:15にオープンし、我々は交渉した甲斐あって無事振替便をゲット!パリ発の昼の東京行きは満席で取れませんでしたが夜の便を押さえ、リスボンからは希望通り7:40の便で飛び立つことになりました。すっかり安心しきった我々は、パリで時間ができたためベルサイユ宮殿を見学し、街中で一杯やってすっかり上機嫌で帰国の途につきました!
最後にこれだけは付け加えておきますが、リスボンの空港もエールフランスのチケットカウンターも決して時間にルーズなことはありません!我々の早とちりで勝手にぼやいただけでした。いい加減にボヤいてしまってすみませんm(;-_-)m
|